ほぼ月いちメッセージ(令和4年8月25日)

ウクライナ侵攻から6ヶ月が経ちました。

半年経った当日の新聞、8月24日読売新聞1面の小見出しは「露侵略半年 ウクライナ消耗戦強まる」です。

戦争が終わる兆しは全く見えません。

ウクライナのゼレンスキー大統領は24日、国民向けのメッセージで

「我々は最後まで戦う」

と述べ、ロシア軍に屈しない決意を改めて表明したそうだ。

8月のほぼ月では、24日付けの読売新聞朝刊の特別面から主な情報をまとめたいと思います。

まずは軍の比較から

ウクライナ軍 

総兵力:約26万人 予備役:約90万人 軍事費:約59億ドル 戦闘・攻撃機:約100機 戦車:約2000両 艦艇・潜水艦:約25隻

ロシア軍

総兵力:約90万人 予備役:約200万人 軍事費:約617億ドル 戦闘・攻撃機:約1500機 戦車:約1万2400両 艦艇・潜水艦:約600隻

読売新聞から引用

ウクライナ侵攻を巡る主な出来事

2014年3月    ロシアがウクライナ南部クリミアの「編入」を宣言

2021年10月    ロシアがウクライナとの国境地帯などで群を増強

2022年2月21日 ロシアのプーチン大統領、ウクライナ東部の親露派支配地域の独立を一方的に承認し、「平和維持」部隊派遣を命令

2022年2月24日 プーチン氏、「特殊軍事作戦」を表明。首都キーウ、東部ハルキウ、南部オデーサなどの都市を攻撃

2022年2月25日 露国防省、チョルノービリ原発を管理下に置いたと発表

2022年2月26日 米欧、ロシアの金融機関を国際銀行間通信協会(SWIFT)から排除する制裁を発表

2022年2月28日 停戦協議を初開催

2022年3月2日 国連緊急特別総会、露軍の即時撤退などを求める決議を141カ国の賛成で採択。露軍、南部ヘルソンを制圧

2022年3月4日 露軍、南部ザポリージャ原発を制圧

2022年3月16日 ウクライナのゼレンスキー大統領、米連邦議会でオンライン演説し支援求める。23日には日本の国会でも

2022年3月25日 露国防省、侵略作戦の重心を東部の親露派武装集団の支配地域拡大に移す方針を表明

2022年3月29日 トルコのイスタンブールで停戦協定。ウクライナが「安全の保証」に関する枠組みを提案

2022年4月2日 ウクライナ国防省、キーウ州全域の奪還を公表

2022年4月3日 ウクライナ検察、キーウ近郊ブチャなどで410人の遺体を確認したと発表

2022年4月14日 露国防省、黒海艦隊の旗艦「モスクワ」が沈没と発表

2022年4月27日 プーチン氏が露西部サンクトペテルブルクで演説し、核戦力を念頭に米欧を威嚇

2022年5月3日 ゼレンスキー氏、自国領からの露軍撤退まで戦闘を継続する考えを表明

2022年5月8日 G7首脳がオンライン会合開催。「プーチン氏を勝たせてはならない責務がある」とする声明を出し、露産石油の輸入禁止で合意

2022年5月9日 プーチン氏、旧ソ連の対独戦勝記念日の軍事パレードで演説し、侵略を正当化

2022年5月16日 マリウポリのアゾフスタリ製鉄所を拠点にしていたウクライナ兵が投降開始

2022年5月18日 フィンランド、スウェーデンがNATO加盟申請

2022年5月23日 ウクライナの避難民急増で、世界の避難民1億人突破

2022年6月6日 ウクライナの内務次官、国民の死者数が約4万人に昇と明かす

2022年6月16日 フランスのマクロン大統領、ドイツのシュルツ首相、イタリアのドラギ首相がキーウを訪問し、ゼレンスキー氏と会談

2022年6月23〜24日 EU首脳会議。ウクライナとモルドバを「加盟候補国」として全会一致で承認

2022年6月25日 露国防総省、ルハンスク州の要衝セベロドネツクの制圧を宣言

2022年6月26〜28日 ドイツ南部エルマウでG7サミット開催。ゼレンスキー氏もオンラインで参加

2022年6月28〜30日 スペイン・マドリードでNATO首脳会議開催。フィンランドとスウェーデンのNATO新規加盟に反対していたトルコが加盟支援に転じる

2022年6月30日 ウクライナ軍、露軍が占拠していたズミイヌイ(蛇)島奪還と発表

2022年7月3日 露国防省、ルハンスク州の制圧を宣言

2022年7月7〜8日 G20外相会合開催。ウクライナ侵略後初めて米露外相が対面

2022年7月20日 ロシアのラブロフ外相、「特殊軍事作戦」の対象地域を南部へ。ルソン、ザポリージャ両州の制圧に拡大したと明言

2022年7月22日 穀物輸出問題の解決に向け、ロシア、ウクライナ、トルコ、国連の4者が黒海からの輸送再開に向けた合意文書に署名

2022年8月2日 黒海からの穀物輸出再開第1弾の貨物船がトルコに到着

2022年8月5日 ザポリージャ原発が複数回砲撃を受ける。ロシアとウクライナ双方が相手の攻撃と非難。砲撃はその後も続く

2022年8月8日 米国、侵略以降露軍の死傷者が7〜8万人に上るとの推計発表

2022年8月9日 クリミアの軍用飛行場で連続爆発。16日にはたの弾薬保管場でも爆発

今月の「ほぼ月一メッセージ」はロシアによるウクライナ侵略の6ヶ月を振り返りました。